山下貴大さん
【お宝鑑定】日本未発売「ZELDA」?
【ゲームソフト鑑定士の世界】【Part-1】【駿河屋の歩き方】
駿河屋で商品を精査するカリスマバイヤーが登場!
知られざる名作ゲーム、驚きの価格とは!
届いた「お宝」をズバリ鑑定、買取価格を発表します。
「お宝」が世界中から集まる夢のターミナル「駿河屋」の最前線からお届けします!
今、世界中のコレクターが日本のサブカルグッズに大注目。
あなたの家に眠っているアレやコレ、とんでもない価値にになっているかも!?
■鑑定商品
・ギミック!
(ファミコン・サン電子・1992年)発売時価格 ¥6,820
・将棋三昧
(スーパーファミコン・ヴァージンインタラクティブエンターテインメント・1995年)発売時価格 ¥10,780
・ZELDA(海外版)
(ゲーム&ウォッチ・任天堂・1989年)発売時価格 ?
【お宝鑑定】希少!販売用ドラゴンボールZ
【ゲームソフト鑑定士の世界】【Part-2】【駿河屋の歩き方】
■鑑定商品
・ダライアスα
(PCエンジン・NECアベニュー・1990年・非売品)発売時価格 ?
・ドラゴンボールZ 強襲! サイヤ人 ゴールドver.
(ファミコン・バンダイ・1990年・非売品)発売時価格 ?
【お宝鑑定サブトーク】鑑定物量の多さに泣くも、幸せな理由
【ゲームソフト鑑定士の世界】【駿河屋の歩き方】
駿河屋カリスマバイヤーに聞く 、ここだけの話。
オタカラ鑑定ってどんな仕事なの?
担当商品への思い入れは?
そして、今いちばんアツい商品は!?
書籍掲載内容
改めて記すまでもなくゲームは定番の人気ジャンルだが、今は80~90年代のいわゆるレトロゲームの価格が急騰している。これは一過性の現象ではない、とゲーム担当の山下貴大氏は言う。
「日本のレトロゲーム人気が爆発したのは、世界的な現象です。その理由は、家庭用ゲーム黎明期において日本メーカーが開発したソフト群の知名度と信頼度が圧倒的だということに尽きます。ただ、以前はその商品情報がごく一部の好事家の間でとどまっていました。それがSNSの普及によって、詳細が一般のゲームファン、あるいはゲームをいったん卒業してしまった人にまで届くようになりました。これをきっかけに、自分がいかにゲームを好きか、ソフトを大切にしていたのか気づく人が増えていったのでしょう。子どもの頃に手放してしまった思い出のゲームをもう一度手に入れたい、そんな思いを抱く人々が全世界にいるのだと思います」
黎明期のゲームは違法コピー製品も出回ったが、そのあたりを見極める鑑定ノウハウもしっかりと構築されている。
「たとえばこの、サン電子のファミコンソフト『ギミック!』は、ラベルの質感が独特で、絶対に再現できないものです。またタイトルによっては、カセットを開いてチップ表面を拡大して調べます。チップに印刷されたブランド、品番などの情報は、本物と偽物で明らかに違います」
『ギミック!』が発売されたのは1992年。すでにスーパーファミコンも発売されており、ファミコンソフトとしては末期のタイトルとなる。
「説明書やハガキなどの付属品も残っています。鑑定ポイントにもかかわってきますし、説明書に掲載されたストーリーを読むのも楽しいですよね」
気になる鑑定価格は……。
「13万円です。生産数は少ないのですが、とにかく美品です。2020年12月に『ギミック! EXACT☆MIX』とリマスターし、アーケードゲームとしてリリースされるなどの再評価がなされた点も大きいですね」
引き続き次ページからも、山下氏による各種ソフトの鑑定価格と〈鑑定ポイント〉を見ていこう。
※上記は、書籍『駿河屋の歩き方』掲載原稿の転載となっています。「次ページ」「鑑定ポイント」は是非、書籍『駿河屋の歩き方』でお楽しみください。